鬼才・寺山修司の出生届は1936年1月10日、確かに弘前市役所に出されている。しかし本人は12月10日生まれと言い、そして生涯一度も【弘前生まれ】とは書かなかった。なぜだろう。寺山にとって弘前はどんな場所だったのか。そもそも生まれや故郷とは人間にとってどんな意味を持つのだろうか。そんな問いを潜めて、寺山と弘前をめぐるさまざまなつぶやきを集めていく試みである。あなたはここに寺山の「へその緒」を見つけられるだろうか。
弘前エクスチェンジ #02では、小沢剛の個展に関連して、弘前生まれで詩歌、演劇、小説、評論、写真、映画、歌謡曲など幅広い分野で従来の枠を超える表現活動を展開し、グローバルに活躍した寺山修司に注目します。ここでは、弘前出身の文筆家である世良啓の協力を得て、弘前と寺山に関するいくつかのトピックを紹介しています。これらをきっかけとして、鑑賞者の皆さんが弘前と寺山の関係への考察を深め、イメージを更新させながら、新たなトピックが生まれ増殖していくことを意図します。さらには、会期中様々なゲストを迎え、トークや上映会などを実施します。
弘前エクスチェンジ #02 寺山修司 プロジェクト一覧
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