【開催中】タグチアートコレクション×弘前れんが倉庫美術館どうやってこの世界に生まれてきたの?

2024年9月27日(金)- 2025年3月9日(日)
  • ジャナイナ・チェッペ《Xicletoformis Pluralis》2005年タグチアートコレクション蔵 ©︎Janaina Tschäpe  Courtesy of nca | nichido contemporary art

    ジャナイナ・チェッペ《Xicletoformis Pluralis》2005年
    タグチアートコレクション蔵 ©︎Janaina Tschäpe Courtesy of nca | nichido contemporary art

  • 塩田千春《How did you come into the World?》2012年タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金蔵  ©JASPAR, Tokyo, 2024 and Chiharu Shiota

    塩田千春《How did you come into the World?》2012年
    タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金蔵 ©JASPAR, Tokyo, 2024 and Chiharu Shiota

  • 左|奈良美智《サイレント・ヴァイオレンス》1996年タグチアートコレクション蔵 ©Yoshitomo Nara 右|《ロック喫茶「JAIL HOUSE 33 1/3」再現展示》本展会場風景 ⼀般財団法⼈奈良美智財団蔵 撮影:木奥惠三

    左|奈良美智《サイレント・ヴァイオレンス》1996年タグチアートコレクション蔵 ©Yoshitomo Nara
    右|《ロック喫茶「JAIL HOUSE 33 1/3」再現展示》本展会場風景 ⼀般財団法⼈奈良美智財団蔵 撮影:木奥惠三

  • 片山真理《bystander #014》2016年タグチアートコレクション蔵 ©︎Mari Katayama

    片山真理《bystander #014》2016年
    タグチアートコレクション蔵 ©︎Mari Katayama

  • 杉戸洋《dancing man a (left), b (right)》2007年タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金蔵 © Hiroshi Sugito, Courtesy of Tomio Koyama Gallery Photo: Shigeo Muto

    杉戸洋《dancing man a (left), b (right)》2007年
    タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金蔵 © Hiroshi Sugito, Courtesy of Tomio Koyama Gallery Photo: Shigeo Muto

  • 高山明 / Port B《マクドナルドラジオ大学》フランクフルト 2017年タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金蔵 Photo: Masahiro Hasunuma

    高山明 / Port B《マクドナルドラジオ大学》フランクフルト 2017年
    タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金蔵 Photo: Masahiro Hasunuma

  • ミカ・ロッテンバーグ《Cosmic Generator (Palmtree Variant)》2019年  タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金蔵

    ミカ・ロッテンバーグ《Cosmic Generator (Palmtree Variant)》2019年
      タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金蔵

  • マウリツィオ・カテラン《無題》2001年タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金蔵 撮影:木奥惠三 / Courtesy Maurizio Cattelan's Archive and Galerie Emmanuel Perrotin

    マウリツィオ・カテラン《無題》2001年
    タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金蔵 撮影:木奥惠三 / Courtesy Maurizio Cattelan's Archive and Galerie Emmanuel Perrotin

  • 尹秀珍《ポータブル・シティ:弘前》2020年弘前れんが倉庫美術館蔵 撮影:木奥惠三

    尹秀珍《ポータブル・シティ:弘前》2020年
    弘前れんが倉庫美術館蔵 撮影:木奥惠三

  • トゥアン・アンドリュー・グエン 本展展示風景タグチアートコレクション蔵©Tuấn Andrew Nguyễn Courtesy of the artist and James Cohan, New York撮影:木奥惠三

    トゥアン・アンドリュー・グエン 本展展示風景
    タグチアートコレクション蔵©Tuấn Andrew Nguyễn Courtesy of the artist and James Cohan, New York撮影:木奥惠三

  • スーパーフレックス《世界の終わりってわけじゃない》2019年タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基⾦蔵©SUPERFLEX Courtesy of The artists and NILS STÆRK撮影:木奥惠三

    スーパーフレックス《世界の終わりってわけじゃない》2019年
    タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基⾦蔵©SUPERFLEX Courtesy of The artists and NILS STÆRK撮影:木奥惠三

  • 本展展示風景 撮影:木奥惠三

    本展展示風景 撮影:木奥惠三

―幸せになるために生まれてきたわたしたち

わたしたちはどうやってこの世界に生まれてきて、何をめざして生きているのでしょうか。
現在の世界では、戦争や身近ないさかいまで、理解できない他者への怖れによって引き起こされる、終わりの見えない争いや分断が絶えることがありません。旅をしていろんな人と出会ったり、意見の異なる人と話し合ったりするわたしたちの行動は、こうした分断の溝を埋めて、それぞれが幸せになるための方法であり、安住の地や仲間に出会い、本当の自分を見つけることがこの世界に生まれてきた意味かもしれません。
本展で紹介するのは、日本を代表する現代美術のコレクションであるタグチアートコレクションと、弘前れんが倉庫美術館の所蔵作品による世界各地で活動するアーティストたちの作品です。
身近な空間から異世界への扉を開いてゆくミカ・ロッテンバーグ、詩的な旅のイメージの中に不穏な歴史が重なり合うトゥアン・アンドリュー・グエン、弘前の歴史の一端が垣間見えるロック喫茶と奈良美智の作品、自分の身体を通じて世界と向き合う片山真理、そして本展のタイトルにもなった塩田千春の作品に加えて、街の中で展開する高山明のプロジェクトなど、絵画や写真、映像やレクチャー型のパフォーマンスまで、多彩な作品を通じて、生きることと幸せについて考えようとする展覧会です。

出品作家

カミーユ・アンロ、尹秀珍、AES+F、トレイシー・エミン、オスジェメオス、ジャッコ・オリヴィエ、ミリアム・カーン、片山真理、マウリツィオ・カテラン、加藤泉、金氏徹平、モリーン・ギャレース、キュンチョメ、ゲド・クイン、草間彌生、トゥアン・アンドリュー・グエン、オスカー・グッタイル、工藤麻紀子、鴻池朋子、トマス・サラセーノ、塩田千春、スーパーフレックス、杉戸洋、高田冬彦、高橋喜代史、高山明、ジャナイナ・チェッペ、千葉正也、ヴァジコ・チャッキアーニ、セバスチャン・ディアズ・モラレス、奈良美智、西村有、ペトリット・ハリライ、ウラ・フォン・ブランデンブルク、藤倉麻子、キーガン・マクハギュー、アド・ミノリーティ、ヤン・ヘギュ、ガブリエル・リコ、ピピロッティ・リスト、ゴセット・ルボンド、ミカ・ロッテンバーグ、渡辺豪、和田礼治郎

[上映プログラム] ハンス・オプ・デ・ビーク、インカ・ショニバレCBE、ムン・キョンウォン & チョン・ジュンホ、山城知佳子

タグチアートコレクション公式サイト
https://taguchiartcollection.jp/

展覧会のみどころ

1.社会にひらかれた現代美術の多様な魅力を体感

鴻池 朋子《第2章 巨人》2005年
タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基⾦蔵 ©TOMOKO KONOIKE 撮影:木奥惠三

タグチアートコレクションは、現在、国内外の作家の約700点(2024年4月時点)に及ぶ多様な作品を有し、日本を代表する現代アートコレクションとして国際的に高い評価を受けています。幅広いコレクションには、弘前れんが倉庫美術館やこの地に縁の深い作家の作品も多く含まれています。弘前市出身の奈良美智や奈良と親交が深く当地でもかつて展示を行った杉戸洋、青森を含む東北にゆかりのある工藤麻紀子や鴻池朋子ら、当館の歴史や地域にゆかりのある作家と共に、現代社会を反映する国際的に活躍する作家たちの作品を紹介します。また、タグチアートコレクションは、全国の小中学校を会場に作品を出張展示する「デリバリー展覧会」をはじめ、教育普及活動にも積極的に取り組んでいます。近年は、様々な社会問題に向き合う作家たちの作品も多く収集するなど、多様な人々が生きるこの社会に対してひらかれ、進化を続けています。2020年の開館以来、ラーニングプログラムにも力を入れる当館が、同コレクションと初めて協働する機会となります。

2.弘前市内のマクドナルド4店舗が《マクドナルドラジオ大学》の展示会場に

高山明/Port B《マクドナルドラジオ大学》東京 2023年
タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金蔵 Photo: Shunji Tanaka

演劇ユニット・Port B(ポルト・ビー)主宰の高山明によるアートプロジェクト《マクドナルドラジオ大学》を、弘前市内のマクドナルド4店舗を会場として実施します。本作は街中のマクドナルドを学びの場である「大学」に変えるアートプロジェクトです。高山は2017年より国内外のマクドナルドや美術館を会場に、このプロジェクトを継続的に展開しています。講義を行う「教授」は何らかの理由で故郷を離れることになった移民や難民など様々なバックグラウンドを持つ人たちで、観客は「学生」となり、マクドナルドの店内で各自のスマートフォンを使って講義を聴くことができます。本作は世界各地の移民や難民などの方々の考えや経験を知ることで、異なる背景をもつもの同士が、ひとつの社会で生きていく多文化共生社会のモデルを模索しようとするものです。弘前で出会った「教授」による新しい講義のほか、これまでフランクフルト、ベルリン、東京、香港、金沢、ブリュッセルなどの都市で制作された講義を聴講できます。

高山明 / Port B《マクドナルドラジオ大学》公式サイト

開校中の店舗:弘前大町店(弘前市大字大町1-17-7)、102弘前店(弘前市大字高田5-2-8)、弘前さくら野店(弘前市城東北3-10-1)、弘前堅田店(弘前市大字宮川1-2-4)

3.奈良美智の創造の原点であるロック喫茶「33 1/3」を再現展示

左|奈良美智《サイレント・ヴァイオレンス》1996年
タグチアートコレクション蔵 ©Yoshitomo Nara
右|ロック喫茶「JAIL HOUSE 33 1/3」再現展示 本展会場風景
⼀般財団法⼈奈良美智財団蔵
撮影:木奥惠三

本展には、弘前市出身の美術家である奈良美智の作品が出品されます。加えて、奈良が高校時代に仲間と共に作り上げたロック喫茶「33 1/3」を再現します。昨年度、青森県立美術館での個展「奈良美智:The Beginning Place ここから」で発表されたこのロック喫茶は、奈良にとっては広い世界への視点を開いてくれた創造活動の原点となりました。ここには音楽を通じてさまざまな世代の人が集い、フラットで豊かな関係性が生まれる場所でもありました。本展では、仲間とつくる自分の居場所/家を象徴するものとして、このロック喫茶を再現展示します。

オープニングの様子

出演:木村絵理子田口美和片山真理工藤麻紀子高田冬彦高橋喜代史高山明、奈良美智(1 / 2 / 3)、藤倉麻子
※下線部をクリックすると外部サイト(Youtube)の動画再生ページが開きます

展覧会チラシ


デザイン:黒丸健一

『弘前れんが倉庫美術館×タグチアートコレクション どうやってこの世界に生まれてきたの?』公式カタログ

展覧会の会場風景やテキストを収録した公式カタログです。美術館隣のミュージアムショップまたは、オンラインショップ(外部サイト)でお買い求めいただけます。
現在、ミュージアムショップ店頭およびオンラインショップで予約を受付中です。

・発売日:2025年1月2日
・販売価格:1,760円(税込)
・サイズ:112ページ、A5判
・デザイン:黒丸健一
・執筆:
 木村絵理子(弘前れんが倉庫美術館 館長)
 田口弘、田口美和(タグチアートコレクション)
 佐々木蓉子(弘前れんが倉庫美術館 アシスタント・キュレーター)
 宮本ふみ(弘前れんが倉庫美術館 ラーニング・キュレーター)

トークアーカイブ

アーティストトーク:「正しい身体」のその先にあるもの
実施日:2024年9月28日(土)
会場:cafe & shop BRICK
出演:片山真理(アーティスト) 田口美和(タグチアートコレクション共同代表)  聞き手:木村絵理子(弘前れんが倉庫美術館 館長)

 

カフェコラボメニュー

当館隣接のカフェでは、本展出品作家のキュンチョメの映像作品《完璧なドーナツをつくる》を上映しています。
本作から着想されたオリジナルのデザートを提供します。
メニュー名|完璧なドーナツをつくる
販売価格[税込]|単品 500円、ドリンクセット 800円
販売期間|2024年10月5日(土)−2025年3月9日(日)
場所|cafe &shop BRICK(当館隣接)

開催概要

  • 会期:2024年9月27日(金)〜 2025年3月9日(日)
    休館日:火曜日、12月26日(木)〜1月1日(水)、2月12日(水)
    ※2月11日(祝・火)は開館
    開館時間:9:00-17:00(入館は閉館の30分前まで)
    会場:弘前れんが倉庫美術館
    弘前市内のマクドナルド4店舗(高山明作品のみ)※各店舗の営業時間内に体験できます
  • 主催:弘前れんが倉庫美術館
  • 特別協力:タグチ現代芸術基金、一般社団法人アーツプラス現代芸術研究所、アート・オフィス・シオバラ
    協力:Port B、MISA SHIN GALLERY、弘前市内マクドナルド4店舗、株式会社ヤマハミュージックジャパン
    特別協賛:スターツコーポレーション株式会社
    協賛:株式会社大林組、株式会社NTTファシリティーズ
    後援:東奥日報社、デーリー東北新聞社、陸奥新報社、青森放送、青森テレビ、青森朝日放送、エフエム青森、FMアップルウェーブ、弘前市教育委員会
  • 観覧料[税込]:
    一般 1,500円 (1,400円)
    大学生・専門学校生 1,000円 (900円)
    高校生以下 無料
    ※()内は20名様以上の団体料金
    ※弘前市民は当日料金から500円引き(他の割引との併用不可)。受付で住所が確認できるものをご提示ください
    ※以下のサービスをご利用の場合にも、団体料金が適用されます。詳しくは各リンクをご参照ください
    ○観覧料割引駐車場 詳しくはこちら
    ○わにサポ 詳しくはこちら

    ※以下の方は無料
    ・高校生以下の方
    ・弘前市内の留学生の方
    ・満65歳以上の弘前市民の方
    ・ひろさき多子家族応援パスポートをご持参の方
    ・障がいのある方と付添の方1名


    当館に駐車場はございません。
    観覧料割引駐車場をご利用の方は、観覧料が100円引きになります。(2名まで)
    アクセス詳細はこちら

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